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zuiのビッグバン雑記帳

人は好奇心旺盛な生き物。あらゆることに目を向け一歩前に出た人間になりましょう。お役立ちニュース情報や気になったことについて雑記をのんびり書いているブログです。

2020年5月11日に、中国が打ち上げた長征5号Bロケットのエンジンがニューヨークの上空を通過してからわずか15分後に大気圏に再突入し大西洋に落下したと報じられています。専門家によると、このエンジンの重さは17.8トンで、制御されないまま大気圏に再突入した人工物としては1991年に落下したソ連の宇宙ステーション以来最大だったということです。

https://i.gzn.jp/img/2020/05/13/chinese-rocket-largest-uncontrolled-space-debris/s0891.png

中国は、5月5日に海南省の文昌市にある 文昌衛星発射場から長征5号Bロケットを打ち上げました。打ち上げは成功し、ロケットが搭載していた無人の次世代有人飛行船試験機は無事予定の軌道に投入されました。

現行の打ち上げ用ロケットのエンジンは一般的に、大型の第1段エンジンと小型の第2段エンジンで構成されています。この構成のロケットが打ち上げられると、まず第1段エンジンが推力の大部分を発生させた後に切り離されて軌道に乗る前に海上などに落下し、続いて第2段エンジンがロケットのペイロード部分を軌道上に押し上げる役割を果たします。

一方、今回中国が打ち上げた長征5号Bロケットには第2段エンジンがない代わりにコアステージと呼ばれるエンジンを搭載しています。コアステージの採用により、長征5号Bロケットは従来のロケットよりも大きなペイロードを確保することが可能とのこと。一方、2017年7月2日年に行われた長征5号ロケットの打ち上げでは、コアステージに搭載されたYF-77エンジンに異常が発生し、打ち上げが失敗に終わるという 事故も発生しています。

また、大型のコアステージが軌道上で切り離されるということは、巨大なロケットの部品が制御されないまま地球に再突入するという危険性も持っています。


ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者であるジョナサン・マクダウェル氏は、「長征5号Bロケットのコアステージは重さが17.8トンで、2003年の 事故により墜落したコロンビア号を除けば、1991年に大気圏に突入した重さ39トンの サリュート7号以来の無制御再突入です」と指摘しました。

つづき

gigazine.net

 

さすが中国。以前ロケットの発射ミスによる爆発で村を壊滅させたよね。